2006.10.30

断固たる意志

MotoGP最終戦 
バレンシア決勝 ベイリスの勝利とそれ以上の伝説

自分の目で観た事が信じられずに、しばらく唖然としていました。
キャメルヤマハのスタッフのみならず、レプソルホンダのスタッフも、その瞬間、同じ様に頭を抱えていました。敵味方問わず、チャンピオンのかかった大事なレースで、あのバレンティーノ・ロッシが単独で転倒するなんて、考えてもみなかったでしょう。

一時は51ポイントもあった差を挽回して、ポイントリーダーになるなんて、普通なら不可能です。その不可能を可能にしたのは、今回のレースでも見せてくれた、転倒して最下位になっても、最後まで諦めずに全力で走る、断固たる意志があったからだこそだと思います。

ロッシは再スタートしたものの、13位でレースを終える事になり、五年間守ってきた最高峰クラスのチャンピオンの座を明け渡すことになりましたが、それでもロッシが凄いライダーである事にかわりありません。ピットに戻ってきたロッシを拍手で迎えたキャメルヤマハのスタッフと一緒に、TVの前で僕も拍手をしていました。この選手なくしては、今年の白熱したシーズンはあり得ませんでした。

そして、ホンダオタクの僕としては、何より嬉しいのは、ニッキー・ヘイデンの奇跡の逆転チャンピオン獲得!流れは完全にロッシに傾いていて、正直、僕はニッキーがチャンピオンになるのは絶望的だと思っていました。圧倒的不利な状態で、チャンピオンを獲得できたのは、やはり最後までレースを諦めずに走りきった、断固たる意志があったからだと思います。

鍛えられた二人のライダーのチャンピオン争いが観られて、MotoGPファンとしては、最高のシーズンでした。

この結果にチームメイトのダニ・ペドロサも満足している様です。ペドロサにとっても自分のミスでニッキーをリタイヤさせ、その借りを返さないといけない、プレッシャーのかかる最終戦だったと思います。これで来年は、心置きなくチャンピオン目指して走る事が出来るでしょう。

個人的に来年は、ペドロサを中心にチャンピオン争いが展開されると思っています。ホンダは800ccのニューマシンを、高いレベルで完成させて来るでしょうし、990ccに比べコンパクトになった車体は、体格的にハンデのあったペドロサに有利に働く筈です。

それに、チャンピオンになって自信を付けたニッキー、リベンジに燃えるロッシが絡んでくるのは間違いないでしょう。ドゥカティもブリヂストンとの相性が益々良くなってきたし、あげく、中野選手がコニカミノルタ・ホンダへの移籍が決まって、今年以上に期待が持てます。

来年も混戦になりそうな予感。
シーズンが終わったばかりにもかかわらず、来年の開幕戦が待ちどうしいです。

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